面白きこともなき世を考えて

子育てと競争戦略とゲームと日々のあれこれを適当に。

子育ては最高のプロジェクトだ

4月に生まれたうちの娘もそろそろ5か月になります。

毎日コロコロと床を寝返りしつつ、最近はうっすら歯も生えてきました。

日一日と成長が見て取れることはこの上ない喜びであり、子育ては最高のプロジェクトである、という持論に対する自信を無駄に深めております。

ということで本日は、子育てのプロジェクトとしての素晴らしさを語ってみようと思います。

少子化に悩むはてな村の刺激になればこれ幸い。


子どもは必ず成長する

まず、子育てのプロジェクトとしての素晴らしいところは、放っておいても基本的には成長することです。

子どもというのは成長するのが当たり前なので、最低限の世話をしてあげれば、とりあえずプロジェクトが停滞することも、後退することもありません。

しかも、私が今経験している最初の一年は、指数関数的に爆発的な成長を見せますので、ものすごい達成感があります。

実際のビジネスにおけるプロジェクトで、ここまで成長が約束されているものはそうないと思います。

ほとんどの新規プロジェクトなんかは、むしろ生まれたはいいもののまったく成長しなかったり、ちょっと大きく成長したと思ったら、一斉にユーザーに飽きられて萎んだり、とその成長が約束されていません。

自分の中の大きなリソースを割くうえで、この「成長が約束されている」というのは極めてモチベーションにつながる部分だと思います。


子どもはすぐに反応する

次に、子育てというのは自分が行った行動がリアルに結果に反映されるのが素晴らしいです。

これはまだ赤ちゃんの頃に限定された話かもしれませんが、赤ちゃんというのは外界から刺激を受けて育つと言っても、ほとんどは親とその周辺環境によって制御可能です。

これが行き過ぎると、子どもを親の欲望の具現化というか理想の押し付けのようになってしまうかもしれませんが、プロジェクト運営における達成感という意味ではやはり素晴らしいです。

わかりやすい部分では、子どもに与えるミルクの量を増やすと見る見る大きくなりますし、あやしてあげると本当にうれしそうに笑ってくれます。

反応が素直に返ってくるってビジネスでは実際はあまりないですよね。

良かれと思って実装した機能追加が、思わぬ形で炎上してユーザーの減少につながったり。

新サービスをリリース後、ユーザーが増えた気がするけど、本当にそのサービスのおかげなのか、外部環境の変化なのか、いまいちわからなかったり。

子どもの成長全体における親の占める比率というのは、年齢が上がるにつれて少なくなるので、徐々にそのコントロールは難しいのかもしれませんが、やはり幼児期においては大きいと思います。

肉体的な成長にとどまらず、精神面、知能面などにおいても、親が影響する、言い換えると、親が育ててあげられる部分が多いでしょう。

また本当に子どものころは、親の与える影響比率が極端に大きいので、悪い反応が見られたら、ほぼ間違いなく親の行動のせいなので、自分の行動を改めることで、すぐにプロジェクトの軌道修正が可能です。

この「自分で制御できてる感覚」も全能感とまでは言わないですが、モチベーションにつながる部分ですね。


メンバーは最愛の人

最後に、子育てというプロジェクトは参加するメンバーがいいです。

中心となるメンバーは当然親なので、自分と妻(もしくは夫)となります。

自分自身と、自分が選んだ最愛のパートナーが、プロジェクトのオーナーであり、マネージャーであり、メンバーであるというのは、遂行するうえで極めて楽しい部分です。

仕事上のプロジェクトというのは、大半の場合、自分が好きな人間だけで構成することはできません。

自分とそりが合わない人ととも、自分が明らかに無能だと思う人とも、一緒にプロジェクトを勧めなければなりません。

そのため、思い通りにいかなかったり、意思決定するのにいちいち時間がかかったり、面倒なプロセスを踏んだり、ということで余計なコストがかかります。

それに対し、子育てというプロジェクトは最少人数であればたった二人で自由に進められるので、非常にやりがいのある仕事だと言えます。

反対に、この自由度の高いプロジェクトに、親だったり、近所のおばちゃんだったりが勝手に口出ししてきたりすると、せっかくの小規模プロジェクトの良さをつぶすことにもつながりかねません。

その人たちが信頼できるメンバーであれば良いですが、多くの場合は第一線を退いて30年という時代遅れの老兵だったりします。

繰り返しになりますが、プロジェクトのオーナーは自分たち夫婦なので、子育てという船にどんなメンバーを乗せて進めていくかは慎重に選んだ方がいいですね。

あまり一緒にプロジェクトを進めたくない人は、メンバーとして迎えるのではなく、パートナーとか、業務委託と言ったポジションに据えて、責任や権限を持たせないように工夫するのが望ましいでしょう。



以上、とりあえず長女の生後5か月で感じている子育てのプロジェクトとしての素晴らしい点を三つまとめてみました。

またこうやって、子どもをモノのように扱うといろんなところでお叱りを受けそうですが、それはまた別のお話。

仕事とか趣味とかが思い通りにいかない人は、思い切って子育てに全力を注いでみると、面白い結果が出るかもしれませんよ。

マジおすすめです。


マンガでわかるプロジェクトマネジメント

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