人口減少社会の影響を受けやすい業界、受けにくい業界
少子高齢化による人口減少社会の影響を大きく受けそうな業界がまた一つ。
個人的には、死人に金かけてどうするの?と思っているので、「直葬」という概念が浸透してきているのはうれしい。
ニーズが多くなれば、当然その界隈のサービスは多様化してより便利になっていきますからね。
さて、連日のように少子化による人口減少の影響を書いてますが、最も大きな影響を受けるのが葬儀業界などでしょうね。
つまり、人生において一人一回しか利用しないサービス、ということです。
特に葬儀業界は人口減少で客数が減るのと同時に、前述の「直葬」のような価値観の変化による単価の下落があります。
さらに、少子化時代においては当然一つの家族、親族の規模も小さくなっていきますので、出席者、香典も少なくなり、必然的にしっかりした葬式を上げようとしても単価の下落は免れません。
最近はペットの葬儀なんてものが一般的になっているようで、そのような水平展開も当然の流れかもしれません。心中お察しいたします。
そのほかにも、人口減少により大きな打撃を受けそうな業界を考えてみます。
・結婚
⇒離婚が増えているとは言っても、盛大な結婚式を挙げるのはだいたい一人一回ですよね。
・住宅
⇒買い替え、不動産投資などもありますが、普通の人は一人一回くらいしか買いません。
・教育
⇒趣味としての教育は多様化してますけど、小学校~大学までの教育を受ける機会や受験戦争などを味わうのは概ね一人一回です。
しかも、受験戦争は少子化により大学全入時代になるに従って、競争が弱くなっていきますので加速度的に儲からなくなっていく気がします。
これらの業界は長くて広い目で見れば斜陽産業ということになりますので、今働いている方やこれから就職される方は気を付けたほうがいいかもしれません。
反対に、人口減少の影響を受けない業界というのはありませんが、受けにくい業態というのはどんなものがありますかね?
あんまり思いつきませんが、上記の反対としてより生活に根差さない、趣味・嗜好の領域における分野がどちらかというと人口減少の影響をすぐには受けないのではないかと思います。
例えばブランド品、高級品。例えば娯楽。例えば金融。
流行り廃りがあるものなので難しいですが、国内で長く続けるにはこのあたりはポイントかもしれませんね。