少子化により人口が減る中で家を買うということ
少子高齢化の影響として以下のような問題も出てきます。
人口がどんどん減少する国で不動産投資をするということ 日本は確実に沈んでいく|今、不動産は「買い時」か?|ダイヤモンド・オンライン
少子高齢化は少子化と高齢化に分けられると思うのですが、その原因や影響が異なるという分け方ができると思います。
少子化は文字通り「子どもが減ること」つまり「人口の流入が減ること」なので、主に「人口減少」という文脈で語ることができます。
対して高齢化は「老人が増えること」つまり「老人の比率が上がること」なので、主に「人口構成の歪化」という文脈で語ることができます。
昨日から少子高齢化をテーマにしてブログを書き始めて、なんとなく見えてきた傾向です。
それはそれとして、少子化の影響である人口減少の結果として、経済面には上記記事のような影響が表れてくるでしょう。これはもうマクロな流れとしては必然です。
特に、不動産のような「衣食住」と言われるほどの生活必需品においては、流行り廃りの影響を受けにくい分、こういった人口減少などのマクロ的な要因を回避するのが非常に難しい気がします。
人口が減少する時代において、不動産の価格というのは間違いなく下落していきます。
これは需要と供給のバランスという意味で避けられないと思います。
さらに、日本の住宅というのは基本的に新築市場です。
とにかくどんどん家を建てます。
これは日本人の新築好きという好みの問題だけでなく、政策面でのいわゆる大手不動産企業支援のための住宅ローン減税などなどといった部分が大きいです。
なので、人口は減少するとわかっていてもまだまだ新築の着工は止まらないと思います。少なくとも向こう数十年は。
そんな状態が続けば、当然住宅の価格は下がります。
住宅の価格が下がるということは、資産価値が下がるということなので所有する旨味が少なくなってきます。
まあそのあたりを住宅ローン減税とかで優遇しているというある種自転車操業的な感じではありますが。
ちなみに、自分が家を買うことにあまり興味がない賃貸派なのも、このあたりがポイントです。
今のご時世では数十年後に自分が買った家の周りがどうなっているかなんてわかりません。
とはいえ、買った家を売って引っ越そうと思っても、そのときには資産価値が暴落している可能性も高いです。
そう考えると、今焦って買う必要もないかな?と思ってしまうのですよね。
政府による持ち家優遇がいつまで維持できるかわからないので、それがあるうちには買った方がお得な気もするのですが、頭金がそんなに用意できないのに多額の借り入れをすると利息ばかりが膨らんでいく気がして。
ちなみに、賃貸と持家では生涯にかかる住宅費用はどちらも大差ないという試算もあります。
家賃とローン負担だけだと圧倒的に購入の方が有利に見えますが(広告の表記はだいたいそう)、諸費用を含めると金額的にはいい勝負なんですよね。
まあ家を買ったり借りたりする際のほとんどの場合は、金銭面よりもライフステージの変化などによる事情が多い気がするので、こういったお金に関する話は参考程度に受け止めるのが一番と思います。
だいぶ錯綜しましたが、ともあれ少子高齢化よる人口減少時代においては、不動産価格は下落していく前提でいろいろ考えたほうがいいよね、というお話でした。