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面白きこともなき世を考えて

子育てと競争戦略とゲームと日々のあれこれを適当に。

小説版ガンダムシリーズのアニメよりリアルな展開

今回はトピック「SF小説」について。

SF小説なんてほとんど読んだことないから、このトピックは手が出せないなー、とかホゲホゲしていたところ、よく考えたら自分の大好きなガンダムってSFだよな、ということに思い至る。

ということで、今回は小説版ガンダムシリーズについて、特に原作であるアニメ版との違いを主軸に語りつくす。



※以下、ネタバレを大量に含むのでご注意ください。


※あと、昔の記憶なのでだいぶあやふやな部分もありますがご了承ください。


ファースト・ガンダム

言わずと知れたガンダムの第一作。小説版だと三冊構成になります。

機動戦士ガンダム〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

機動戦士ガンダム〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

小説版のアニメ版との違いで、最も有名なのは女医でありニュータイプのクスコ・アルの存在でしょうか。

クスコ・アルはその特徴的な設定から、ギレンの野望などガンダムシリーズのゲームには最近よく登場しているのでご存知の方も多いと思います。

が、今回はその辺は置いておきます。


実は、小説版ガンダムのアニメ版との最大の違いは、終盤のストーリー展開になります。

あらましは、以下のような感じです。


まず、原作でも出てきたシャアの部下、木星帰りのシャリア・ブルの仲介により、アムロとシャアの共闘が実現しそうになります。

原作における、「本当の敵はザビ家ではないのか?」の言葉通り、ニュータイプ同盟を作って、ザビ家を倒そうという動きです。

が、その交渉がまとまりかけた最中、シャアの部下の若いニュータイプのうっかりミスにより、アムロは射殺されてしまいます(!)

しかし、その悲しみを乗り越え、残されたホワイトベース隊はシャアと共闘し、戦争に終止符を打つのです。


シリーズに渡って活躍する主人公がいきなり死亡するという衝撃の展開が小説版の一番の見どころです。

アムロの死に伴い、リーダー格となったカイのかっこよさにも注目です。



Zゼータガンダム

小説版だと五冊構成です。

うーん。これは原作に忠実だった気がしてあまり記憶にない。

とにかく長い、長すぎた。



ZZダブルゼータガンダム

個人的に一番好きなシリーズ。全二冊構成。


原作は結構明るくポップな雰囲気でしたが、全体的にまじめな路線に再構成されていて読みごたえがあります。

最も印象的なのは中盤、ジュドーたちが地球に降りたときの、ジオンの残党ロンメル隊との戦闘です。

あらましは以下のような感じです。


原作通り、ロンメルネオジオンの降下を知り、ザビ家の後継者であるミネバに加勢しようとします。

が、なぜかそこに合流したのはヤザン、ゲモン、マシュマーの狩るトリプル・ゲゼ。

ロンメルとゲゼ隊はジュドーたちと交戦。結果、ロンメルとマシュマーが命を落とします。

その狂信的とも言えるザビ家(もしくはハマーン)への忠誠心を目にした、ジュドーと仲間の会話。

ジュドーロンメルもマシュマーも馬鹿だ!なんでそこまでして戦うんだ!」

仲間「ジュドー・・・。ほら、私たち子どもだから」

ジュドー「大人になればわかるっていうのか!?分かってて馬鹿やるのかよ!」

その後、ロンメルのいた砂漠のオアシスに補給に訪れるジュドーたち。

そこでは、ジュドーを仇と知りながら、砂漠の掟で補給に手を貸す遺族たちの姿が。


なんとも大人の事情と子どもの真っ直ぐさがぶつかり合う切ない展開です。

このときのジュドーのセリフは今でも心に残っていて、自分が中二病を引きずっている原因の一つとも言えます。

あとは、この戦いの後、生き残ったヤザンとゲゼが仲良くジャンク屋になる、というシーンもあり、このあたりはほのぼのしてて原作っぽさを醸し出しています。

個人的にはけっこうオススメの小説版です。


逆襲のシャア

副題はベルトーチカ・チルドレン。

こちらもファースト同様、ゲームでよく小説版の設定が流用されたりします。

もっとも有名なのは登場するモビルスーツの違い。

サザビー⇒ナイチンゲール、νガンダム⇒Hi-νガンダムと変更されています。

あと意外と地味なのがギュネイ・ガスの名前がグラーブ・ガスに変更されていること。なぜ?

さらにストーリーとしては副題の通り、チェーンではなく、ゼータ時代からのアムロの恋人ベルト―チカが継続登板。

しかも、ベルトーチカはアムロの子供を身ごもっており、その子どもの導きにより戦場で生き延びていきます。


大筋は原作と変更なく、原作の名シーンであるアムロとシャアの掛け合いもそのまま出てくるので読んでいて普通に楽しい。

関係ないけど、アムロの子どもが主人公の後日譚とか出ませんかね?


閃光のハサウェイ

小説オリジナル。ちょっと記事の主題からはずれるけどせっかくなのでご紹介。

物語はシャアの反乱から数年後。

ブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアが奇しくもかつての敵、シャアの遺志を継ぐかのように、地球を汚染する連邦政府に戦いを挑む。

ゲリラの長として戦い続けるハサウェイ。

連邦軍のゲリラ鎮圧部隊の隊長ケネスとも紆余曲折を経て、友人となりながらも戦い続ける。



そして、この作品の真骨頂、真のネタバレはここから。



最後は連邦軍の仕掛けた兵器の前に、敗れ捕えられるハサウェイ。

ゲリラの首謀者として銃殺刑に処されることに。

その指揮を執るのは敵であり、友人であったケネス。

処刑場には処刑されるのが自分の息子だと知らずに、処刑を視察するブライトの姿も。

眼前の死に恐怖するハサウェイを一思いにケネスが介錯する。

しかしその後、一部の者しか知らないはずのハサウェイの素性は連邦政府のプロパガンダに利用される。

連邦軍の高官、ブライト・ノアの息子を利用した悪逆非道のゲリラという虚像を作り出すために。


凄絶すぎて言葉を失うようなリアルすぎる展開の本作。

ご興味のある方はぜひ一度読んでみてください。



原作を忠実に再現した小説もいいけど、随所にオリジナル要素がちりばめられているのも楽しいね、というまとめでした。

電子書籍版が出ていたら、久々に読んでみようかな。


機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V PSP the Best

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