ブログを書くなら有名人のすすめる本を読んではいけない
突然ですが、もし自分のブログでユニークな情報、意見を発信したいと思うなら、有名人がおすすめする本を読んではいけないと思います。
その理由は、視点が「みんなと同じ」になってしまうからです。
ブログで自分の意見を独自の視点として発信するためには、そのベースとなる独自の知識があったほうがいいです。
もちろん、同じ知識、同じ題材の事柄に対して、視点だけを独自のものとして書くことも可能だとは思いますが、その場合は自分なりの文章や発想のセンスが必要になります。
それに対して、自分だけしか知らない知識がある場合は、それを発信していくと文章表現自体が多少稚拙だったとしても、読み手からすると未知の情報なので、表現などの表部分は無視して、新鮮に読んでもらえる可能性が高いはずです。
だからなのか、よく「読まれるブログを書くには」的な記事でも、皆が意外と知らない自分が詳しい知識などを発信すると良い、と書いてあります。
ところが、今のWeb論壇はとにかく人気のものがブクマされたりシェアされたりで、目につきやすい傾向があります。
はてなブックマークもサイトやアプリで見る限りは、基本的には人気の記事しか目に飛び込んでは来ません。
さらに、そんな人気ブロガーの方たちがAmazonのアフィリエイトなどで紹介されるような本は基本的にベストセラーにもなるから困ります。
このご時世ではランキングアルゴリズム的なものが非常に優秀なので、普通に生きていると誰もが読んでいる記事、知っている知識しかインプットできないようになってしまっているわけです。
ひどい言い方をしてしまうと、ブログ書きにとってはてなブックマークというのは、人気エントリーの知識、書評によってインプットを占拠された、人気ブロガーの劣化コピー製造装置になっているとも言えるかもしれません。
反対に、人気ブロガーの側から見れば、差別化を忘れたフォロワーたちが次々生まれてくるわけでリーダーシップを維持しやすい、競争優位を作りやすい環境なのかもしれません。
なので、他人の知らない有益な情報を少しでも手に入れようと思ったら、いっそWebから離れてみるのが近道になるのではないかと思っています。
そこで、私も最近は、生まれたばかりの子ども、子育て、少子化問題に関することや、自分の体験談、勉強を始めたjQueryに関する記事が多くなってきました。
以前は自分がその日読んだブログ記事やニュースに対する、自分なりの切り口のコメントを書いていたんですが、やっぱりどうしても陳腐になってしまうし、他でも読めるような文章に思えてしまうんですよね。
さらに、最近はよく本屋を覗くようになりました。
今年は一般教養の知識を仕入れるために、歴史や物理を勉強しているのですが、その本を選ぶにも人気ブロガーやAmazonがおすすめしてくれるものでなく、本屋に並んでいるものを自分で手にとって選ぶように心がけています。
本屋も店員さんや出版社のオススメ本が並んでいるわけですが、自分が情報発信をしているWebという場から少しでも離れることが重要なのです。
同じ情報でも、受け手によっては新鮮だったり、ユニークだったりするので、相手にとって当たり前ではないだろう情報を探すことが大事だと思います。
また、ユニークな情報をインプットするというのは、ブログ書きだけでなく、職場においても、交友関係においても有効だと思うので意識してみてはいかがでしょう?
自分の知らない知識を持っている人というのは、仕事においては頼られますし、一緒に飲んで話していても面白いですからね。
と、何やら偉そうに書いてみましたが、ぶっちゃけ自分もそのユニークな情報を求めているふりをしつつ、毎日はてなブックマークに入り浸っています。
やっぱり万人にウケる鉄板の文章って読んでいて面白いので。
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