ニュースを簡単にしてみる~その1「問責決議案」
ちょっと新たなネタに挑戦。
その名も「ニュースを簡単にしてみる」。
なんかニュースって難しい用語が多くないですか?
自分が不勉強なだけかもしれないが、正直半分くらいは何言ってるかわかりません。
経済なんかは仕事でも接することがあるのでそこそこわかりますが、政治になると興味もあまりないので意味不明すぎてほんとのところを理解できない。
自分だけでなく、きっと同じような悩みを抱えている方は多いのでは?と思い、世の中で話題のニュースや用語を簡単に解説してみようという試み。
自分も知らないことを調べながら手探りで書いていくので、間違ったことも書く可能性がありますがそこはご愛嬌。ぜひご指摘ください。
問責決議案の意味と効果
記念すべき1回目のテーマは「問責決議案」です。
最近も橋下大阪市長に対する問責決議案を大阪市議会が決議して話題になりました。
なんとなくふむふむー、と思っていたのですが、問責決議案の意味もよくわからなかったので取り上げてみました。
問責決議案を字面の通りに解釈すると、「何らかの責任を問うことを決定する」という感じですね。
この訳だけで既に意味不明ですね。責任なんて問いたければ問えばいい。いちいち決議するほどのものではないだろう、と。
実際にはもう少し深い意味があるのかもしれない、と思いちょっと検索。
Wikipedia先生によると問責決議案にもいろいろ種類があるみたい。
とりあえず、今回の橋下市長の例に合わせて、地方の首長に対する問責決議案の説明は以下の通り。
地方公共団体の議会は当該地方公共団体の首長に対して問責決議を行うことができる。そもそも地方自治法では地方公共団体の議会は首長に対して不信任決議を行う権限があるが、成立条件が出席議員の3/4の賛成(定足数2/3)と厳しいため(地方自治法178条)、法的拘束力をもたないものの単純過半数によって可決できる問責決議によって首長の施政に対する糾弾が行われることがある。
なになに?ふむふむ?
法的拘束力は持たない、と。
つまり、首長に対して文句があるんだけど、やめさせるための不信任決議案はまだ通らなそうだから、とりあえず文句だけは意思表明しておこう、ということですか。
別に、文句が過半数を占めたって何も起こらないんだから、ダメ元で不信任決議案を出してみればいいじゃん、と思うんですがもっと深い理由があるんでしょうかね?
ここまでで問責決議案の意味はなんとなくわかったので、もう少しわかりやすく、子どもでも理解できるように例文を書いてみることにしましょう。
例文 問責決議案を小学校のホームルームに例えると
ここは大阪市立フクロウ小学校。
3年C組の教室では、とある問題を巡ってホームルームが開かれています。
問題というのは学級委員長のハシシタ君が歴史の授業中に言った一言。
ハシシタくんは歴史の教科書に書いてあることに対して、疑問があったようです。
ハシシタくん「先生!この教科書に書いてあることは本当に正しいんですか?」
ハシシタくんは教科書に書いてあるからといって、すぐに信じられないタイプ。
ただ、これに対して先生ではなく、同じクラスの生徒たちから非難の声が上がります。
Aくん「教科書に書いてあるんだから、正しいに決まってるだろー」
Bくん「学級委員長の仕事は歴史の授業と関係ないんだから黙ってろよー」
その後も、生徒たちのハシシタくんを避難する声は収まりません。
あれよあれよという間に、その日のホームルームの議題になってしまいます。
この学校では、学級委員長はクラス内の選挙により選ばれます。
反対に、クラス全体の3/4が「ハシシタ君は学級委員長に相応しくない」といえば、不信任という形でハシシタくんをやめさせることができます。
ただ、このときの歴史の教科書をめぐるハシシタくんの発言を避難しているのは、そこまでの数はいなさそうでした。
そこで、Aくんはとりあえずハシシタくんに文句がある人の数を数えるために、こう叫びます。
Aくん「ハシシタくんがおかしいと思う人、手を上げてー」
こうしてAくんが問責決議案を提出しました。
それに対し、皆の前で名指しされたハシシタくんは怒り出します。
ハシシタくん「ここで半分以上、手が上がるようなら僕は学級委員長をやめるよ!」
これには皆も困りました。
ちょっとからかっただけのつもりなのに、このままハシシタくんがやめてしまっては、誰かが代わりに学級委員長をやらなければならなくなり、非常に面倒です。
そこで、さっきまでAくんと一緒にハシシタくんを避難していたBくんは思いとどまり、手を上げませんでした。
こうして、Aくんが提出した問責決議案は過半数を得ることができず、否決されました。
皆がハシシタくんのことを内心どう思っているかはわかりませんが、とりあえず表向きはハシシタくんに文句がある人は、クラスの半分もいないということになりましたとさ。
めでたし、めでたし。
いかがでしょう?
問責決議案という中途半端なものについて、少しは理解が深まりましたでしょうか?
最近良く聞く閣議決定とか、この問責決議案とか、何かを意思表示するのにわざわざこんな持って回った言い方をするなんて、政治って本当にめんどくさいですね。
若者の政治離れの一因がこのへんのバカみたいな用語とかに有りそうな気もします。
それにしても、こんな小学校のいじめみたいなことを堂々とやってるなんて、政治家さんたちもホント暇ですねー。
そして、わざわざこんな記事を書いている私はもっと暇ですけどねー。
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意欲作と言われていたのでずっとやりたかったんですが、たしかに面白かった。
こういうテンポの良いアドベンチャーゲームは短時間で終わるので、ちょっとした隙間にプレイするのにいいですね。