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少子化と高齢化 どちらが問題なのか

最近、少子高齢化について調べているわけですが、この「少子高齢化」というワードに問題があるのではないかと感じ始めました。

この少子高齢化というワード、本来は「少子化」と「高齢化」という2つの問題を合わせたワードなんですよね。

SEO的にはそれでもいい気がするのですが、実際問題どちらのほうがこの国では問題視されているのか、Google先生に確認してみました。


まず「少子化」というワードで検索してみると、インデックス数は912万件。

「少子高齢化」という複合ワードが76万件なので、だいぶ増えました。

これだけで「少子高齢化」というワードが如何にマイナーな選択をしてしまったかがわかります。ちょっと焦る。


続いて「高齢化」について調べてみると、インデックス数は928万件。

なんという事でしょう。

「少子化」と「高齢化」に対するネット上の文書の量(とでも呼べばいいのだろうか?)はほぼ同数という結果に。

調べて見る前の予想としては、どちらかに大きく偏っているのではないかと思っていたのですが。


まあ普通に考えると、少子化と高齢化はコインの裏表。

どちらもが原因であり結果でもあるのでこの検索結果は普通であると言えないこともないです。

とはいえ、言葉の名づけ方、呼び方というのは、何を意識するか、何をメインにするか、誰を主語にするかによってだいぶ変わってくるので、そういう点から偏りがありそうに思っていました。


例えばですが、「高齢化」と言うと「高齢であること」が問題のように受け取られがちです。

つまり「高齢化問題」という言葉は当の高齢者自身からは出てこなそうな気がします。

おそらくですが、高齢者がこの問題を口にするときは「少子化」という表現がとられるのではないでしょうか?

高齢者が増えたことが問題なのではない。若い世代が子どもを作らないのが問題なのだ。といった塩梅です。


そんな視点で考えてみると、ネット上には高齢者よりも若者が多いわけなので、どちらかというと「高齢化」を問題にする記事が多くなるバイアスが働きそうです。

その割に「少子化」のインデックス数がほぼ同等ということを考えると、その注目度としては反対に「少子化」のほうが高いのかもしれませんね。


なんか適当に調べながら書き始めてみましたが、意外と示唆のある内容に膨らんでいくものです。
やはりまずは筆を動かすことが大事ですね。

ちなみに自分は変わらず「少子高齢化」を一つのキーワードとして使っていきます。

この問題はどちらか片方からのアプローチで解決するほど甘い問題ではないと思うので。